英国羊毛公社のシンボル「ステッキマーク」
羊飼いの杖に英国国旗をあしらった英国羊毛公社のシンボルは、英国羊毛製品の中から厳しい審査により、特に選別された世界の一流品につけられています。
英国には、丘陵地、山岳地、低地とそれぞれ棲息地を異にする羊が40種類以上いて、その数は4,000万頭に及びます。
牧羊業者たちが羊毛を能率的に売ることができるように、1950年政府は英国羊毛公社をつくりました。
牧羊業者の数は約85,000人。1年間にとれる羊毛はフリース(毛刈りした状態)で約4,800万キログラムに及びます。
平均的な農地では、約250頭の羊をかっており、毎年1回毛刈りが行われます。
それから羊毛は、英国羊毛公社に集められ、等級別に分けられて、競売に出されます。
羊毛は年間24回のウール・トレードで競売にかけられます。この競売はブラッドフォードの公社本部で開かれます。
それから羊毛は洗毛工場へ運ばれます。
洗毛工場では、羊毛は洗われて、グリース、オイルその他の不純物が取り除かれます。
それから羊毛はコーミングあるいはカーディングというプロセスを経て、繊維が一方向に揃えられます。
その後、羊毛はさまざまな生産用途に合わせて糸に紡がれます。
紡績後、糸はカーペット、毛編毛糸、セーター、ツィードなど、さまざまな製品をつくるために使われます。
暖かく、弾力性とかさ高性に富むなどの特長を持つ英国羊毛は、ふとんにも幅広く使われます。
英国羊毛の60%は原毛のまま、又は半加工の状態(スカワードあるいはトップ)で世界50ヵ国以上に輸出されています。
英国羊毛公社は世界中の方々に英国羊毛のすばらしい品質を知っていただくためにプロモーションを行っています。