ベストウールクラブ(BWC)の事業・取り組み

ベストウールクラブ(BWC)は1985年の設立以来、一貫して羊毛ふとんの品質向上およびその性能優位性の啓蒙活動に取り組んで参りました。
現在、正会員5社(ふとんメーカー)賛助会員4社(原料輸入商社他)海外賛助会員1社(フランス)が加盟しています。

レーヌマーク事業

フランス羊毛協会との取り組みによる「レーヌマーク」事業は2005年に発売を開始し約57万枚の販売実績となっております。産地偽装の疑念を払しょくする確かなトレーサビリティによる高品質フランス産羊毛の訴求、良質なふとんに求められる品質基準の明確化、厳格なラベル管理によるユーザー様の安心感。等が好評をいただいております。
ふとんのウールマークがどんどん店頭から姿を消してゆく中、確かな品質保証の証としての「レーヌマーク」はこれから益々指示されるものと期待しております。

羊毛ふとんの優位性の訴求・啓蒙活動

睡眠負債のことばに象徴されるように、生活者の方々は良質な睡眠を得ることへの関心が今まで以上に高まっています。質の高い睡眠を得るための道具(寝具)として、いかに羊毛ふとんが優れているかについての啓蒙活動を活発にしてまいります。
羊毛は天然繊維のなかで吸湿・放湿性能が一番優れています。この特性を利用して寝床内湿度を下げ、蒸れ感のない商品設計が可能です。
合成繊維の多くは、一度火が付くと燃え尽きるまで消えません。羊毛はLOI値が高く、発火温度が高いので燃えにくく、燃え広がりません。万一のときにも安全です。
人の皮膚には素晴らしいセンサーが機能しており、人は体と異質なものが触れるとストレスを感じます。羊毛は19種類のアミノ酸からなる動物繊維です。人に極めて近い素材です。羊毛は人にとって違和感が無くストレスフリーな寝具となります。
このように羊毛の素晴らしい特性を生かした商品の設計・開発をすすめ、提案してまいります。

日本産羊毛ふとんの開発

かつて日本国内にも羊が多く飼育され、日本産羊毛が産出されていました。しかし羊毛の貿易自由化により低価格の外国産羊毛に淘汰されてしまいました。が、現在でも日本産羊毛は存在します。(極めて希少ですが。)然しながら、その羊毛はほとんどが廃棄されている現状を聞きつけ、我々はこの希少な日本産羊毛をどうにか商品化できないかとの思いで、昨年どうにか北海道の大自然の恵みである日本産羊毛ふとんの商品化に漕ぎつけることが出来ました。
牧場主様が大切に育てられた羊から毛刈りをおこないます。羊毛の汚れを少しでも少なくするために、雪が降る前(秋)に毛刈りします。(通常は春です。)牧場主様自らが品質の良い部位のみを選別します。そして牧場の近くにある障害者施設のご協力で人の手で丁寧に羊毛を洗います。燦燦と降り注ぐ太陽の力を借りて天日干しします。最後にプレス機による圧縮をせず、ふっくらな状態で梱包し出荷され、我々の工場に到着します。
羊毛にまったくストレスを与えない方法で商品化できました。
我々は、この希少な大自然の贈り物である日本産羊毛ふとんの拡販に全力を傾けます。

環境問題への取り組み

世界的に海洋汚染プラスチック問題が巻き起こっています。合成繊維はファイバー状のプラスチックです。フリースなどの合成繊維の衣類を洗濯するとマイクロプラスチックが大量に発生することが明らかになり大きな問題となっています。マイクロプラスチックは家庭排水から浄水設備を潜り抜けやがて海に流れ着きます。海洋生物が誤って食し死んでしまったり、マイクロプラスチックが海中の有害物質を吸着し食物連鎖により、やがて人類の脅威になるといわれています。
羊毛は地球環境にもやさしい繊維です。太陽と適度の雨と草さえあれば羊はすくすくと育ち地球環境を破壊する懸念も資源が枯渇する心配もありません。動物繊維の羊毛はタンパク質で構成されているので、海洋汚染や生態系への影響を懸念される合成繊維とはまったく異なる完全に生分解される繊維です。羊毛は自然から生まれて自然に還ります。
地球規模で環境破壊が懸念される今こそ、羊毛ふとんがおすすめです。

ベストウールクラブ(BWC)は、こうした努力の積み重ねによって、お客様に質の高い眠りの環境を提供してまいります。
今後ともベストウールクラブ(BWC)の活動にご期待ください。

ベストウールクラブの歴史・沿革

BWC ロゴマークについて